高岡銅器から宗㐂 作の唐銅の蓋置の
ご紹介です。
蓋置は茶道で使う釜の蓋をのせる道具です。
柄杓を引くのにも用いますが、単に
道具というものではなく茶会のテーマや
季節ごとに形や材質、柄などを合わせて
使うためその種類は膨大なものになります。
小さい道具ではありますが非常に目立つ、
なくてはならない存在です。
唐銅とは銅と少量の鉛、錫、亜鉛の合金で、
茶色を帯びています。
この蓋置は3つの角と緩やかな丸みのある
立体的な珍しい形をしています。
銀杏の透かしが大小2つと
金色の着色された銀杏の柄が、それぞれの
面に施されて、どの方向から見ても銀杏が
見えるように作られています。
濃厚で深い茶色と質感の高い肌は高級感を
感じさせる雰囲気があります。
ある程度の重厚感と安定性があり
使いやすくなっています。
10月~11月の秋の季節にぴったりの
蓋置といえます。