清水焼から桜の抹茶碗のご紹介です。
白土をろくろ挽きで成形し、外側にほぼ
すき間なく桜の花が全面に敷き詰めたように
描かれています。
すべてが手描きによって描かれており、
気の遠くなるような多くの手間と高い技術が
注がれており見る者を圧倒させるものが
あります。
全面に描かれた桜の花の美しさと、絵付けの
細かさ、彩の良さなど抹茶碗に触れた人を
うっとりさせる魅力にあふれています。
桜の色は白、朱、赤と3色で、それらが
入り乱れて咲いている情景です。
桜の季節、春真っ盛りの情景が、茶碗の中で
表現されています。
抹茶碗としては少し大ぶりなので、その分
桜の花もたくさん描かれており迫力も
出て参ります。
形は緩やかなカーブを描いた落ち着いた
もので、どっしりとして安定感もあります。
内側は外側と異なり、全くの無地で対照的と
なっています。
京焼らしくクリーム色の肌に細かい貫入が
入っていて、とてもきれいで抹茶も映えて
美味しく見えます。
口の部分と高台近くに金で一周のラインが
引いてあり豪華さも併せ持っています。
軽く繊細さと美しさを感じる価値ある
逸品です。