越前漆器から木製の干菓子器のご紹介です。
杉の木地を加工して作られた茶道などでは
乾いたお菓子を盛る、平たい漆器です。
柾目の杉木地を使っているので美しい木目が
見られ塗りとは異なり木そのものの味わいを
感じられます。
この菓子器の側面には瓢箪(ひょうたん)が
透かし彫りされており、涼し気な雰囲気が
出ています。
六つの瓢箪が彫られていることから、
六瓢(むびょう)と、病気をしない無病
(むびょう)をかけた縁起のいい器です。
健康で元気で居られますようにと願いを
込めて作られた器です。
末広がりの形をした瓢箪は、昔からお守りや
厄除けとして広く用いられてきました。
蔓がのび実が鈴なりになるので「子孫繁栄」
「家運興隆」を意味し豊臣秀吉が馬印に
千成瓢箪を使っていたことは有名で
「必勝祈願」や「立身出世」も
意味しています。
干菓子器以外にも、盛皿など様々な使い方が
できそうです。
この器は表面が木地そのものなので水分や
油などで湿った食べ物を盛らないように
ご注意ください。