赤津焼から煎茶碗5客セットのご紹介です。
黒土を成形し湯呑の外側は「かんな目」が付けられています。
これは文様を彫りつける装飾技法で、ろくろに器物を据えて
削りを入れる場合、箆(へら)の当たる角度が大きくなると、
箆(ヘラ)はろくろの回転にはね上げられて器の表面に
手斧(ちょうな)をかけたような削り目が付くことがあります。
これを「飛び鉋(かんな)」とか「躍り箆(おどりべら)」
といいます。
この湯呑は「とびかんな」の技法を使って装飾されています。
内側は白い刷毛目で塗られ、不規則な風合いが
特徴となっています。
大ぶりなので、たっぷりとお茶を楽しんで頂けます。
胴は丸みを帯び、口は若干反っており
飲みやすく作られています。
また高台は低めなので小鉢としても使えそうです。
白とグレーのみのモノトーン調の色彩は食材を引き立ててくれます。
多くの手間と高い技術が注がれた器です。