清水焼から手描きの一輪差しのご紹介です。

とても小ぶりな花入で小さな花を一輪か二輪を

入れて使うサイズ感の花生けです。

持ち手が付いており、ハンドバッグのような形で

開口部が広いので、花の生け方の自由度が高く

使いやすい形状をしています。

表面と裏面が全く異なるデザインとなっており

花の色や種類によって、または周りの環境によって

よりマッチする方を表面にして使うことが出来ます。

片面は染付で蘭が描かれ、その周囲を緑の濃（だみ）で

描かれています。

ある程度の濃度があり高級感と鮮やかな色あいが

特徴となっています。

濃（だみ）とは、輪郭を描いてその中を、塗り絵のように

塗りつぶしていく技法で色の濃淡を表現することができます。

もう片面は蘭も濃（だみ）の部分もすべて染付で描かれて

落ち着いた印象があります。

本体がとても小ぶりですが、手間が大変かかっており

高い技術が詰まった逸品といえます。

また、形からしても楊枝入れとしても使うことが出来ます。