有田焼から濃(だみ)唐草の蓋付湯呑(汲出)のご紹介です。
蓋付湯呑は特別なお客様、フォーマルな席などで使われる湯呑です。
蓋が付いているので、ホコリなどが入るのを防いだり、冬場などお茶が冷めるのを
防ぐ意味がありますが、お寺様や大切な客人など特別な方にお茶を出す時に使われます。
また、結納の席やその他冠婚葬祭などのフォーマルな場で使われる湯呑となっています。
濃(だみ)とは、輪郭を描いてその中を、塗り絵のように塗りつぶしていく
技法で、色の濃淡を表現することができます。
この湯呑の外側は、濃(だみ)の技法を使ってグリーン色に塗って、その上から
唐草が転写されています。
さわやかなグリーンがとてもきれいで、唐草模様はブルーの花と金色の葉が
とても映えて豪華さもあります。
蓋付湯呑でこの美しい色は珍しく、新しい感覚のデザインを取り入れられています。
蓋の裏側には濃いブルーの花と緑の葉があり、ワンポイントとなっています。
身の内側は白くお茶の色がきれいに見えます。
さわやかさと豪華さの両方を兼ね備えた蓋付汲出です。