日本製の正絹(しょうけん)の数寄屋袋(すきやぶくろ)のご紹介です。
数寄屋袋とは、茶道で使う帛紗や扇子、楊枝、懐紙、志野袋などを入れて
携帯する袋物のことです。
和装の時に持つハンドバッグのようなものなので、茶道の時だけではなく
和服でお出かけの際に使って頂けます。
いちご錦は名物裂の一つで、十二弁の小菊のような花を楕円形に規則正しく配列して
織り出したもので、花文をイチゴに見立てて名前が付いたと思われます。
この「いちご手」と呼ばれる錦には、動物の紋様や七曜星の紋様が多く
ここではラクダの紋様が織られています。
元々は、十七世紀初頭に中国やペルシャで作られ、日本に入ってきたと言われており
ラクダの柄は、その由来と合致しています。
織り方が有栖川錦と類似しており、茶入れの仕服や帛紗などでもしばしば見られます。