日本製の正絹(しょうけん)の数寄屋袋(すきやぶくろ)のご紹介です。
数寄屋袋とは、茶道で使う帛紗や扇子、楊枝、懐紙、志野袋などを入れて
携帯する袋物のことです。
和装の時に持つハンドバッグのようなものなので、茶道の時だけではなく
和服でお出かけの際に使って頂けます。
この裂地名の七曜とは、日、月と火星、水星、木星、金星、土星の五星を丸で表現し
一曜を中心に他の六曜を花形に配した文様のことです。
この七曜文と花座に乗り花枝をくわえた鴛鴦(おしどり)が向き合った花鳥文はともに
正倉院の宝物にある裂地を意匠化しており、多彩な配色は極めて艶麗となっています。
これらは奈良時代に多く用いられた、濃い色から薄い色にぼかしていく
暈繝(うんげん)彩色によって織り出されたもので、華やかな風情を感じさせてくれます。