信楽焼からアラベスク調の耳付き花瓶のご紹介です。
黒土をろくろで挽いて成形し、土が乾く前に全体の形を楕円形に変形させ
表面には柄に沿って削りを入れて、その中に白い釉薬を入れ込んでいます。
また、口の部分も内側と外側とに彫を入れて、凹凸が出されています。
グレーの生地に幾何学文の手彫りによる彫りの白色が映えています。
信楽焼ではありますが、和風ではなく、洋風でもなく、中近東方面の
古代の雰囲気を感じさせる珍しい花器です。
グレー系の花器なので、ほとんどの花の色と合いますし
この花器の場合は雰囲気からいっても、花を入れずオブジェとして
飾って頂いても存在感があっていいと思われます。
無国籍の風合いを感じる、おしゃれな花器です。