有田焼から桜の行灯のご紹介です。
球形の土に桜の花びらの形を無数に型抜きをして作った行灯です。
中の電球から発せられる光が、桜の形に型抜きした部分から
漏れ出て行灯の周囲に広がります。
桜の花びらの形の光が床や壁に移り、きれいな場面を作ってくれます。
球形の土に桜の型抜きをしていく作業が、困難を極めることが想像されます。
型抜きをするには、土が乾いてしまうと、出来なくなるので、乾く前に
作業を進めなくてはいけないこと。
乾いていないということは、球形の土は動くので失敗しやすくなること。
窯に入れて焼く時、焼成中に変形してしまったり、型抜きした形の周辺に
ヒビなどが入りやすいこと。
その他にも、作り手が苦労したことはあると思われますが
実際に失敗があったでしょうし、成功してもその作業は、高い技術力を要し
困難を極めることが想像できます。
困難な作業を経て作られたものは、それだけ見る者に感動を
与えるのかもしれません。