有田焼から青釉の飛び鉋（とびかんな）のプレートのご紹介です。

飛び鉋（かんな）とは、一種の文様を彫りつける装飾技法で

ろくろの上に生素地を置いて、回転している素地に

鉋（かんな）やヘラをあてると、飛び飛びに素地の表面が削られてできる模様と

その技法を言います。（別名トチリとも言われています）

ろくろに器物を据えて削りを入れる場合、箆（へら）の当たる角度が

大きくなると、箆（ヘラ）はろくろの回転にはね上げられて

器の表面に手斧（ちょうな）をかけたような削り目が付くことがあります。

これを「飛び鉋（かんな）」とか「躍り箆（おどりべら）」といいます。

メインプレートの白磁の生地に、飛び鉋の技法を使い器の表面を装飾しています。

その上に薄いブルーの釉薬がかかっており、一見シンプルに見えますが

実は職人さんの熟練の高い技術が注がれています。

白地にブルーの配色はとてもさわやかで、おしゃれな器に仕上がっています。

縁の白地の部分は反り上がるように緩やかに広がるようになっており

お料理がこぼれにくく、プレート自体も指を掛けて持ちやすくなっています。

飛び鉋の部分は真平らなので、実際に使えるスペースが広く、実用的です。

本来和食器で使われる技法で、洋食にも使える器を作るととても斬新なデザインになります。

和食にも洋食にも使えるので、現代の洋風の住宅にもよくマッチします。

どんな料理にも合わせられるオールマイテーなプレートです。