今回は茶道でなくてはならない、抹茶についてご説明します。
お茶は元々、中国から伝わったもので、奈良・平安時代に
お茶の種子を持ちかえったのが、始まりとされています。
当時のお茶はほとんど薬として扱われ、一部の上流階級の人々しか
口にすることが出来ませんでした。
鎌倉時代にはお茶が急速に広まっていき、安土・桃山時代には
村田珠光、武野紹鷗、そして千利休らによって、「茶道」が
大成されていきました。
織田信長や豊臣秀吉など、時の権力者を始め、有力武将たちや
豪商の間でブームとなり、限られた人たちの間で茶道が行われるようになりました。
今は茶道というと女性が多いですが、元は男性が行っていたようです。
また、今はお茶というと、「薄茶」で一人一碗で一服頂くのが普通ですが
昔はお茶というと「濃茶」といって、練って点てるどろどろの濃いもので
数人で回し飲みをするものでした。
なぜ回し飲みをするようになったのかは定かではありませんが
回し飲みをすることで、その場にいる人に一体感が生まれるという意味があったり
戦国時代だったので、毒殺を防ぐ意味があったのかもしれません。
この続きは次回
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