木製漆器の5番目の長所について、今回はエコについてご説明します。
少し以前から、プラスチック製品の海洋汚染が問題になっています。
これは、ペットボトルやプラ製のスプーンやストロー、各種カップなど
使い捨てのプラスチック容器が海へ流れ、劣化して細かい粒子の
マイクロプラスチックになって海洋生物や鳥などの体に蓄積し
それを食する人間の体に既に蓄積しつつあるといいます。
プラスチック製品は、海洋汚染をして、そこに生きる海洋生物に悪影響を及ぼし
最終的にそれを食する人間の体に戻って来ているということです。
プラスチック製品は、石油から作った化学製品です。
化学的に作ったものは、自然に帰らず永久に残り続けます。
そして、生物と環境に悪影響を及ぼし、最終的に人間にしっぺ返しをします。
しかし弊社が扱う木製漆器は、元々天然素材なのでいずれは土にかえります。
しかも使い捨てではないので、永く使い続けることが出来ます。
塗りが取れてきたら、塗り直すことも出来ます。
さらに、使い心地は自然素材なので、最高にいいです。
石油から大量生産した器よりも、価格は少し高くなりますが、
それ以上の満足度があります。
自然や環境にもいいし、人間にも優しい、最高の素材です。
しかも、木は計画的に育てれば枯渇することはなく、森林など緑を増やすことは
二酸化炭素を減少させ酸素を作り出し地球温暖化にも好影響をもたらすと思われます。
昔の日本は究極のエコ社会でしたが、戦後欧米の使い捨て文化が流入して
伝統的な日本のエコ文化は古臭いものとしてなおざりにされ、軽視され続けてきました。
欧米の使い捨て文化こそが、安価で便利で最も新しい文化として、世界に浸透しました。
しかし使い捨て文化は、今になって結果として自然界、産業界、人類にとって悪影響を及ぼし続け
長続きするもではないことがはっきりしてきました。
そればかりか、今まで永年にわたり、垂れ流してきた汚染物質が人間に跳ね返ってきている現実があります。
環境破壊が現実に確認されるようになって初めて、究極のエコ素材、木製品が
ようやく見直される時代が来たのかもしれません。
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木製漆器の次の長所については、次回に続きます。