万古焼から円形に削りが入れられた手作り土鍋のご紹介です。

釉薬は飴釉といって、茶系の飴色をした釉薬が使われており

温かみのある風合いがあります。

柄は一見無地ですが、よく見ると蓋にも本体にも円形に幅５ミリ程の

削りが無数に入れられており、手作業による削りの技法が使われおり

手間ひまがかけられていることが分かります。

本体両サイドの持ち手にも、細かい削ぎが入っており、

デザインに統一性があります。

また、持ち手は小ぶりですが、指が入る部分が緩やかにカーブしており

持ちやすくなっています。

蓋の摘みは大き過ぎず、小さな手の方でも容易につかめる径で

下へ行く程くびれているので、つかみ易く落としにくい形状となっています。

白土が使われていますが、本体の内側は若干黄色がかっています。

シンプルで派手さはありませんが、やさしい風合いで、しっかりと手間がかけられており、

使いやすさも考えて作られている、いい土鍋です。