讃岐塗から木製くりぬきの硯箱(文庫)のご紹介です。
一片の木をくり抜いて、研ぎ出して作られているので
とても丈夫で堅牢な作りになっています。
通常、箱型の漆器は底板と側面の板を張り合わせて作られていることが多く
永年使用すると、乾燥や劣化などで板と板がすいてきたり、浮いてきたり
強いショック与えたりすると場合によっては、板が剥がれたり、
割れたりすることがありますが、この硯箱は一片の木をくりぬいて作られているため、
こうした事が極めて少なく、大変高い耐久性をもっております。
正に「一生ものの硯箱」といっても過言ではありません。
塗りはすり漆塗りで、幾度も塗り重ねられており、美しい木目が見え
自然の木目が硯箱の柄となっていて、木のぬくもりを感じて頂くことが出来ます。
真塗りとは違い、すり漆塗りは傷が目立ちにくいので、あまり気を遣うことなく
気軽にお使い頂けます。
また、永年お使い頂くことで、細かい擦れや傷がついても
「本物」は使い込むことで時代がついて、いい表情になっていきます。
中板が付いているので、硯箱として手入れがしやすくなっています。
また、中板を外して、ハガキや封筒など小ぶりな書類を入れて
小さな文庫として使うことも出来ます。
すべて職人の手作業で自然の木をくり抜き、削り出して磨いておりますので
若干の擦れや磨き跡が残っている箇所がございますこと、
また、自然な木目や色などの変化があること何卒ご了承下さいませ。