越前塗から、木製の「二月堂」という机のご紹介です。
奈良の東大寺のお水取りで有名な、二月堂の中にあった机として
1200年以上前から使われていることに由来しています。
この二月堂は通常の机のサイズよりも一回り小さく出来ていて
ミニサイズとなっています。
特徴としては、天板が「筆返し」といって両端が少し上がっています。
「筆返し」とは筆が机の上でころころと、転がり落ちないように
机の天板の両縁に工夫がなされています。
また、側面の板に日月といって、太陽の象徴として丸、
月の象徴として月の形にくり抜かれています。
脚は折りたためるので、収納するにも場取りません。
色は曙(あけぼの)といって、下地に朱、上に黒が塗られているので
使い込んですれてきても、下地の朱が見えるだけで、
使えば使うほど、時代がついて味わいが出てきます。
このミニチュア二月堂はサイドテーブルや何かを飾ったり
お供え用の台としてなど、使う方の目的に応じて、多用途にお使い頂けます。