美濃焼から、岐阜を代表する焼物である志野の抹茶碗のご紹介です。

岐阜といったら志野　志野といったら岐阜、美濃焼と言われるほど

他の産地では焼いてない、美濃独特の焼物です。

志野焼は乳濁釉の所々に紅赤色の火色を現し、鉄釉の疎画を加える。

胎土は白色、釉は他とは異なり、純粋な長石釉を施し、貫入があります。

鉄絵の文様は極めて簡素で、その発色は焼成火度に応じて

黒色　褐色　赤色　鼠色など、多様に変化します。

高台の周辺や底部の切り際に赤色の焦げがあるのを

志野独特の景色の一つとされます。

この意匠、作行ともに日本独自の創作です。

志野の種類には、無地志野（白志野）　絵志野　鼠志野　赤志野　紅志野

練上手志野などのものがあります。

この抹茶碗は、紅志野とされ、薄いピンク色をしており、とてもきれいです。

釉薬の貫入もとてもいい感じで入っています。

釉薬に器を付ける時に器を持った際に付いたと思われる、作り手の指の跡が

残っていて、景色となっています。

全体に大ぶりな抹茶碗で、力強い印象があります。

ゆったり、たっぷりとお茶を頂くことが出来ます。

大きさの割に、重さを感じることなく、手にも馴染む感触です。